KYC(本人確認)なしでも利用できる海外取引所について説明します!

NFT・GameFiの盛り上がりによって今まで以上に仮想通貨の海外取引所需要が増えてきましたね。

国内取引所を使用する場合、「KYC」は必須です。

「KYC」とは、銀行口座や仮想通貨口座を開設の際に準備しなければいけない“本人確認手続き”の総称です。

実は国内取引所とは違って、「Binance」や「Lbank」などの海外の取引所であればKYC(本人確認)をしなくても使うことができます。

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ただし、KYC(本人確認)をおこなっていない場合の利用では全てのサービスが使用できるわけではありません。

例えば、取引高が世界一の海外取引所「Binance(バイナンス)」では、本人確認(KYC)を行わずに使用する場合、1日ので引き出せる額が0.06BTCまでといった利用規制が存在します。

とはいえ「最初はKYC(本人確認)なしでもすぐに使える取引所を教えて欲しい!」という声もよく聞きます。

結論から述べると、海外であればKYCなしでもすぐに取引で使える取引所がほとんどです。

ただし、海外取引所によって使用の制限があるので注意が必要。

この記事ではKYC不要で使うことができる仮想通貨海外取引所を紹介します。    

ぜひ最後まで読んでみてくだいね!

 

KYC(本人確認)について

国内取引所の場合

国内取引所を使用する場合はKYC(本人確認)が必須です。

理由は国内取引所の運営は全て金融庁への登録のもと行なっているからです。

まだまだ新しいテクノロジーの分野なのでマネーロンダリングなどの犯罪行為が起こりやすく、取引所が投資家をサポートしきれていないという判断から改正資金決済法で金融庁への登録が決定しました(2017年4月)。

国内取引所を使用する際のKYC(本人確認)義務化はそういう不正行為を防止するという意図があります。

海外取引所の場合

入金は他の仮想通貨で行う必要があるなど制限もありますが、すぐに取引をはじめたい人には使い勝手が良く、評判です。その分、完全に自己責任での使用になるので細心の注意が必要です。

取引所を使う上でKYC(本人確認)を行うことで出来ること

KYC(本人確認)を済ませると、

  • 引き出せる金額が増加
  • 指定仮想通貨以外で口座に入金
  • IEOへの参加権利

主にこれらのことが出来るようになります。

【IEOとは】
投資家に対し仮想通貨の取引所が仲介に入り、これから発行される予定の仮想通貨への出資を募る方法です。株式の新規公開株式(IPO)のシステムに例えられ、IEOで上場した通貨は大きく高騰する可能性があります。
 

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仲介が入らなかったICOと違い、取引所が間に入るので投資家も安心して参加することが出来るんです。

 

なので、IEOに興味がある方はKYC(本人確認)は必須です。

KYC(本人確認)の3つのレベル

メールアドレスで登録して使うだけであれば、ほとんどの海外取引所はKYC(本人確認)は要りません。
ただし下記のKYCの段階で行える範囲が変わってきます。
海外取引所のKYC(本人確認)には主に3つの段階があります。段階は以下の通りです。
  • KYCなし
  • KYCレベル1
  • KYCレベル2
それぞれの段階をこなすことで規制が解除されていくシステムになっています。
※全ての取引所のKYCがこのシステムとは限りませんのでご注意ください。

1日当たりの出金条件

KYC(本人確認)の段階によって仮想通貨を引き出す際の金額が変わってきます。

有名海外取引所ごとで比較が出来るよう、引き出し限度額を段階別にまとめましたのでご覧ください。

  レベル0(KYCなし) レベル1 レベル2
BINANCE

ベーシック

0.06BTC

インターミディエート

100BTC

アドバンス

無制限

BYBIT

レベル0

2BTC

レベル1

50BTC

レベル2

100BTC

Gate.io

KYCなし

出金不可

D検証

200万USDT

ID検証2

500万USDT

MEXC Global

認証なし

0.7BTC

初級認証

20BTC

上級認証

2,000BTC

KUCOIN

認証なし

5BTC

KYC1

200BTC

KYC2

3000BTC

Bitget 20BTC 200BTC
Bingbon 1BTC 5BTC

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取引所によってKYCの段階の呼び方も変わります。

BingBonについて

BingBonはKYC(本人確認)の段階別制限がほかの海外取引所に比べて少々複雑です。

  • 1日ごと
  • 1取引ごと
  • 累積出勤額

仮想通貨別に上記ごとで制限せれています。

表で見やすくまとめたのでご覧ください。

通貨

KYC未完了

KYC完了
BTC

1日:1BTC

1取引:1BTC

累積出金額制限:4

1日:5BTC

1取引:2BTC

累積出金額制限:なし

ETH

1日:50ETH

1取引:50ETH

累積出金額制限:200

1日:400ETH

1取引:150ETH

累積出金額制限:なし

USDT

1日:1万USDT

1取引:1万USDT

累積出金額制限:4万

1日:100万USDT

1取引:10万USDT

累積出金額制限:なし

 

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表の通りBingBonでは制限が複雑なので早めにKYCを済ませることをおすすめします。

 

KYC(本人確認)のために用意するもの

ここでは、KYCのために必要になるものを説明します。

 

国内取引所のKYC(本人確認)で必要なもの

口座開設の段階で以下の書類が必要です。

  • 顔写真がついている証明書(運転免許証など)
  • 住所証明書

海外取引所のKYC(本人確認)で必要なもの

口座開設自体はKYC不要です。

また、取引所はそれぞれKYCレベルによって必要な書類が変わってきます。

以下の表に分かりやすくまとめておりますのでご覧ください。

  レベル1 レベル2
BINANCE

・顔認証

・本人確認証

住所証明書類

BYBIT

・顔認証

・本人確認証

住所証明書類

Gate.io

・身分証明書を持っている写真

・本人確認証

顔認証

MEXC Global

・本人確認証

IDセルフィー

KUCOIN

・居住国、住所氏名、身分証明書番号を入力

※居住国はOtherを選択しましょう

・IDセルフィー

・本人確認証

Bitget

・身分証明書を持っている写真

・本人確認証

Bingbon

・身分証明書を持っている写真

・本人確認証

※本人確認証:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードのいずれか一点

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国内と違って、「住所証明書類」はレベル2で必要になることが多いみたいですね。

これから海外取引所のKYC(本人確認)はどうなる?

国内ではKYCがかなり厳しく取り締られていますが、海外の場合はまだしばらくは緩い印象です。

なぜなら海外取引所は日本にセールスをかけることが違法となっているからです。

その上で有名な海外取引所でも日本人に対してサービスを行っているので、それらはコンプライアンスに厳しくないと言えます。

なので今後もKYCを強めていくというのは現状考えにくいです。

※日本人であっても、個人が海外取引所を使うことは違法ではありませんのでご安心下さい。

しかし、取引所によっては違います。

ここ最近は海外取引所の「Binance(バイナンス)」がKYCの規制を強めていく動きになってきています。

また、メジャーリーガーの大谷翔平投手と長期パートナーシップを契約したことでも話題に上がった「FTX」も日本人の新規登録を停止。

 

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海外のコンプライアンスも、取引所によってさまざまです。経営破綻などの万が一が起こった際の動きなどがわからないというデメリットもありますが、国内と違い圧倒的にサービスが多い海外取引所をバランス良く使っていけると良いですね。

まとめ

今回はKYC(本人確認)不要で取引が行える海外取引所についてでした。

これからも仮想通貨と関わっていく上で海外取引所を頻繁に利用する場合はあらかじめ済ませてしまうのをおすすめします。

前述の通りですが、KYCを行うことでのメリットも海外取引所のサービスを最大限に受けられます。

最初はKYCなしで使ってみるのも全然アリだと思います。

しかし、今後あらゆる取引所でもKYCはサービス利用者への安心と安全に向けたリテラシーであることをご理解いただけたらと思いますので、ぜひご一考下さい!

この記事を書いた人

P2Eナビゲーター ピーツィ

Play to Earn(遊んで稼ぐ)を広めるためにWeb3研究所のナビゲーターを任された人工知能搭載アバターです。NFTゲームが大好き。ゲーマーだけどブロックチェーンゲームを全く知らないふえちゃんと一緒に運営していきます😳