この記事では仮想通貨ウォレットで広く知られている「Matamask(メタマスク)」について説明していきます。
- Matamask(メタマスク)の基本情報
- 使う上でのメリットとデメリット
- ウォレットの登録方法
- ウォレットに送金する方法
- よくある質問
初心者の方にもわかりやすいように説明しますね。
ぜひ最後まで読んでみて一緒に登録してみましょう。
目次
Metamask (メタマスク)ってなに?基本情報
開発企業 | ConsenSys |
公開 | 2017年 |
対応 |
■PC Google Chromeなどウェブブラウザの拡張機能 ■スマートフォンアプリ iOS / Android どちらも対応 |
保管可能な通貨 |
・イーサリアム(ETH) ・ERC-20トークン ※イーサリアムで発行されたトークン ・その他各ネットワークで発行されたトークン |
対応チェーン(ネットワーク) ※イーサリアムブロックチェーンを除く |
・BSC(Binance Smart Chain) ・Polygon(Matic network) ・KCC(KuCoin Chain) ・Avalanche(Avalanche C-chain ) ・Fantom |
Matamask(メタマスク)とは、仮想通貨を保管できるウォレット(お財布)アプリのことです。
イーサリアム関連のソフトを開発する企業「ConsenSys」が公開し、シンプルな設計ながらさまざまなサービスが好評で仮想通貨業界ではかなり広く浸透しています。
最近はイーサリアムチェーン以外にも対応できるネットワークも増えてより使いやすくなりました。
対応チェーンを変更する際はそれぞれ設定値を変更する必要があるので注意しましょう。
2022年現在のアプリダウンロード数は2,100万件を超えていて、この数字は今後もさらに増えると言われています。
Metamask (メタマスク)の特徴
メタマスクはイーサリアムチェーンをはじめ様々なネットワークに対応いたことでよりたくさんのトークンを保管できるようになり、汎用性が高まりました。
その結果、仮想通貨の「DeFi運用」を行う上では欠かせないツールになり、取引所をメインで使用していた人もメタマスクを利用するようになりました。
Metamask (メタマスク)のメリット
このウォレットの主なメリットを説明します。
- たくさんの仮想通貨をまとめて管理ができる
- NFTゲームにも数多く対応して使える
- ガス代(取引手数料)の設定が自分で決められる
- トークンのスワップがウォレット内でできる
- DeFi関連のサービスが使える
たくさんの仮想通貨をまとめて管理ができる
メタマスクは多くのネットワークに対応しています。
それぞれの規格のトークンを取り扱えるため、ネットワーク毎で対応するウォレットを用意しなくても大丈夫です。
NFTゲームにも数多く対応して使える
結論から言って、NFTゲームを利用する人にとってメタマスクは必須と言っても過言ではありません。
このウォレットを使うことでトークンはもちろん、ゲーム内で手に入れたNFTアイテムも保管することができるからです。
また、NFTゲームでアイテムを売買する際もマーケットプレイスとメタマスクを連携させることで決済を行えます。
ガス代(取引手数料)の設定が自分で決められる
通貨の取引で発生するガス代(取引手数料)は1秒間で決まった量だけ処理する仕組みになっており、処理可能な取引が合ったらガス代が多い順に取引手続きが行われるようになっています。
- 低速:20Gwei
- 平均:22Gwei
- 高速:26Gwei
※「1Gwei」=「0.000000001イーサリアム」
ガス代を表す単位でGweiを使用します。
自分でガス代を設定することで余計に手数料を払う必要がなくなります。
トークンのスワップがウォレット内でできる
- Uniswap(イーサリアム)
- PancakeSwap(BSC)
トークンのスワップ(交換)の際には上記のような分散型取引所(DEX)を利用することが多いのですが、メタマスクならウォレット内で交換ができるので複数のやり取りを挟む手間が省けます。
DeFi関連のサービスが使える
DeFiとは今金融業界でも話題に上がることが多い分散型金融サービスのことです。
普段の生活で利用している金融サービスをブロックチェーンを通して管理することが可能です。スマートコントラクトによりやり取りの不正を防ぎ、さらに仲介者がいないのでコスト削減で利率に還元できる魅力的なシステムです。
メタマスクがあると、このサービスも活用できるようになります。
Metamask (メタマスク)のデメリット
このウォレットの主なデメリットを説明します。
- ハッキング被害を受けた事例がある
- 対応ブラウザが少ない
ハッキング被害を受けた事例がある
メタマスクではハッキング被害で8億円相当の仮想通貨が取られてしまうことが過去にありました。(2020年12月)
狙われた大きな理由として挙げられるのが、メタマスクがオンラインに接続することで利用できる「ホットウォレット」型だったからと言われています。
オンラインでのサービスには常にハッキングやサイバーウイルス被害の危険が潜んでいます。
オンラインに接続しないと利用できないサービスは数えきれないほどなので気にすることはないと考える人もいます。
しかし大きな資産を取り扱うのであれば、オフラインで管理する「コールドウォレット」も一緒に使っていくことでリスク回避につながります。
対応ブラウザが少ない
PCでメタマスクを利用する場合
- GoogleChrome
- FireFox
現在メタマスクの拡張機能があるブラウザは上の2つだけです。
上記以外のブラウザでは拡張機能が対応していないので注意しましょう。
Metamask (メタマスク)をChromeに導入する方法
PCのGoogle Chromeブラウザでメタマスクを導入方法を手順に沿って説明していきます。
- 公式サイトを開く
- 拡張機能追加を押してインストール
- Chromeに追加されたことを確認
①公式サイトを開く
まずMetaMask公式サイトを開いてから、画面下部の「Download now」をクリックしましょう。
そして、下のほうにある青色の「Install MetaMask for Chrome」をクリックしてください。
その後、画面右上の青色の「Chromeに追加」という箇所をクリックします。
②拡張機能追加を押してインストール
「MetaMask追加しますか?」というメッセージが表示されるので「拡張機能を追加」をクリックしてください。
次のような画面が表示されるので、「開始」をクリックしてください。
③Chromeに追加されたことを確認
画面右上にあるパズルのピースのようなアイコンをクリックして、追加されていることを確認します。
Metamask (メタマスク)ウォレットを作成してETHを送金するまで
- 新規ウォレットの作成
- パスワードの設定
- リカバリーシードを保管
- シークレットバックアップフレーズを入力
- 新規ウォレット作成完了
- 取引所からMetaMaskへのイーサリアムの送金する
①新規ウォレットの作成
赤枠で開始を押し、「ウォレットの作成」をクリックしてください。
品質向上へのご協力にて、「同意します」をクリック
②パスワードの設定
パスワードを作成したら、メタマスクの登録が完了します。
パスワードは必ず保管しましょう。
③リカバリーシード(フレーズ)を保管
メタマスクへの登録(ウォレットの作成)が終わったら、ウォレットを安全に使用していくための保護設定とバックアップのためのリカバリーフレーズを保管します。
動画を閲覧いただき、「開始」ボタンを押してウォレットの保護設定を行っていきます。
④シークレットバックアップフレーズを入力【重要】
灰色の部分の「表示」を押すとバックアップの際に必要な『バックアップフレーズ(リカバリーフレーズ)』というランダムに集められた英単語が表示されます。
とても重要な情報なので必ず保管しましょう。
黄色枠に、前の手順で表示されたリカバリーフレーズがランダムに並べられています。
これらを保管した順番の通りにタップしていきます。
⑤新規ウォレット作成完了
「全て完了」ボタンを押して終了です。
⑥取引所からMetaMaskへのイーサリアムの送金する
今回はコインチェックでイーサリアムを購入し、メタマスクのアドレス宛に送金する方法を説明します。
メタマスクのアドレスを確認するには、メタマスク上で自分のアカウント名にカーソルを合わせてからクリックしてください。クリップボードにアドレスをコピーすることができます。
次にコインチェックの画面左下の「暗号資産の送金」をクリックします。
送金する通貨でEthereumを選択し、宛先にメタマスクでコピーしたアドレスを貼り付けてください。
そして送金する額を入力し「次へ」をクリックします。 ※注意点:コインチェックではイーサリアムの送金手数料0.005 ETHがかかります。
登録の際の注意点
バックアップフレーズは必ず保管
登録の際にも説明しましたが、バックアップフレーズは紛失してしまった場合、保管している暗号資産が盗まれてしまう可能性もあります。十分気をつけて管理しましょう。
日本語化する方法
メタマスクウォレットの設定メニューから「設定」→「一般」を押すことで言語の設定ができますので、日本語を選ぶと反映されます。
BTCの保有・送金はできない
ビットコイン(BTC)はイーサリアムと互換性がないため、送金ができません。
そして、間違ってビットコインをメタマスクに送金をしてしまった場合戻ってくることはないので注意しましょう。
※BINANCE(バイナンス)を経由することで、ビットコインと同じ価値のラップドビットコイン (WBTC) をメタマスクにに送金・保管ができます。
よくある質問
秘密鍵って何?
メタマスクウォレットに限ったことではありませんが、仮想通貨を取り扱う上では「公開鍵」と「秘密鍵」を知っている必要があります。
下記に仮想通貨の保有をウォレットではなく銀行口座に例えて表しています。
暗号資産 | 銀行口座 |
ウォレット | 銀行 |
公開鍵 | 口座番号 |
秘密鍵 |
・印鑑 ・契約番号 ・ワンタイムパスワード ・ログインパスワード |
詳しい仕組みの説明は割愛しますが、秘密鍵とはとても重要なものなので共有はせずに自分だけで保管しておきましょう。
- メタマスクを起動し、右上の点が3つ並んだマークをクリック
- アカウント詳細を選択
- 秘密鍵のエクスポートを入力してパスワードを入力
上の3つの手順で秘密鍵が表示されます。
スマートフォンのGoogle Chromeでも接続できますか?
Chromeの拡張機能でメタマスクをを利用するのはPC版だけです。
スマートフォンの場合はアプリを使いましょう。
クレジットカードはつかえますか?
クレジットカードからメタマスクに直接の入金はできません。
ただし、Bybitを使うことでクレジットカードで仮想通貨を購入することでメタマスクに仮想通貨を送ることができます。
入金が反映されません
メタマスクへの入金反映には、20分から1時間のタイムラグが生じることがあります。
今回の記事のまとめ
いかがでしたか?
結論、メタマスクは様々なネットワーク通貨に対応しており、NFTやDeFi、スワップなど一つでたくさんのことが可能なとても優れたウォレットだと言えます。
ただしサービスはオンライン上でしか使えないため、ハッキング被害には常に気をつけなければいけません。ウォレットの分散するなどリスク回避は十分に行いましょう。
とは言え、作成も無料で、手軽に利用できるウォレットアプリではかなり使い勝手が良いのでぜひ利用されることをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。