ブロックチェーンゲームによってプラットフォームが色々変わっているけれど、どうして一つじゃないんんだろう?
現在、仮想通貨は10048種類あります。(引用:Coinmarketcap)そして、通貨には通貨型とプラットフォーム型があるのを知っていますか?
今回の記事ではプラットフォーム型仮想通貨について書いています。
- プラットフォーム型通貨とはなんなのか
- なぜ種類が分かれているのか
- それぞれのプラットフォームと特徴
直接GameFiに関わる内容ではありませんが、数あるプラットフォーム型通貨をリストアップし、それぞれの特徴を簡単にまとめています。
新しいプロジェクトや気になるブロックチェーンゲームで使われているプラットフォームの特徴を知ることで、より細かな詳細やゲームへの期待値が上がるきっかけにもなると思います。
目次
そもそもプラットフォーム型仮想通貨とは
先ほども述べましたが、仮想通貨には「通貨型」と「プラットフォーム型」があります。
コンピューターにおいてのプラットフォームは、ソフトが正常に動くためのベース(基盤)機能のことを指します。
仮想通貨においてのプラットフォームの機能は主に以下のことができます。
- 新たなトークンを発行できる
- アプリケーションの動作を行える
通貨型の仮想通貨は送金の記録がブロックチェーンに記録されるだけの機能しかありません。
対してプラットフォーム型の通貨には、契約情報やアプリ動作といった多くの用途で記録ができます。
汎用性の高いプラットフォーム型通貨を活用して、新しいプロジェクトが次々と誕生してきています。
プラットフォーム型仮想通貨の長所
- トークンの発行ができる
- 分散型アプリケーション(Dapps)
- スマートコントラクト
上記3点は、プラットフォーム型仮想通貨の長所としてよく挙げられる主な機能です。
一つずつ説明していきます。
トークンの発行ができる
まず一つ目が、プラットフォーム型仮想通貨のプラットフォーム機能を活用することで「通貨型トークン」の発行ができます。
CoinMarketcapでは「トークンの時価総額トップ100」のページを開くと、上画面赤枠のような「Platform」というカテゴリーでプラットフォームを選択できます。
カテゴリーに表示されたプラットフォームを選択すると、選択したプラットフォームで作られた仮想通貨が反映されます。
ICO(プロジェクト資金調達の手法の一つ)では、プラットフォームを利用した方がトークン発行にかかるコストや手間が省けるため、よく利用されています。
分散型アプリケーション(Dapps)
二つ目のプラットフォーム型の仮想通貨の活用方法として分散型アプリケーション(DApps)を構築することができます。
分散型アプリケーション(Dapps)を活用することでゲームや分散型取引所(DEX)が作られたりしました。
スマートコントラクト
三つ目のプラットフォーム型の仮想通貨の活用方法は「スマートコントラクト」です。
契約行動をプログラム化することで、自動的に契約の実行を行うことができます。
さまざまな契約はスマートコントラクトを活用することで支払処理などのオートメーション化が図れます。
さらに契約の際の記録をそのままブロックチェーン上に保存できるので、スマートコントラクトは企業間の契約時など多方面での活躍に期待されています。
プラットフォーム型仮想通貨の短所
- サービスの限定
- 通貨の差別化が難しい
続いて、プラットフォーム型仮想通貨のデメリットを確認していきましょう。
利用できるサービスが限られる
ビットコイン(BTC)などの「通貨型仮想通貨」はその名の通り、単純な決済手段としての役割しかありません。
ただし、イメージとしてはポイント決済のようなものなので使える場所を増やしやすいメリットがあるので通貨型の仮想通貨は様々なところで利用され、今後も増えるとされています。
対してプラットフォーム型仮想通貨は、決められた制限が多いのでそのプラットフォーム内でしか利用できません。
つまり、イーサリアムプラットフォームで発行したトークンは、イーサリアムプラットフォームで開発されたサービスでしか利用できないということです。
通貨の差別化が難しい
もう一点プラットフォーム型の仮想通貨のデメリットを挙げるならば、発行がしやすいため特徴が似ている通貨が多く差別化が難しいところです。
差異はありますが、前述のプラットフォームでできるサービスの概要は共通しています。
通貨ごとに多少の違いはあるものの、トークンの発行やスマートコントラクトの実装、分散型アプリケーション(DApps)が構築できるのはほぼ共通しているのです。
基盤になるプラットフォーム型の仮想通貨を元に作られているので、基盤の通貨よりをサービス面で追い抜くことが難しいという課題があります。
代表的なプラットフォーム型通貨
ここまで「プラットフォーム型仮想通貨」について説明してきました。
その上で、是非知っておいて欲しいプラットフォーム型仮装通貨とそれらの特徴を説明します。
- Ethereum(イーサリアム)
- polygon(ポリゴン)
- BNBチェーン
- Solana(ソラナ)
- EOS(イオス)
- NEM(ネム)
- Ripple(リップル)
- エンジンコイン(ENJ)
- トロン(TRX)
- ジャスミー(JMY)
1.Ethereum(イーサリアム)
言わずと知れた世界第2位の時価総額を誇る仮想通貨です。
プラットフォーム型仮想通貨の原点とも言える存在で、イーサリアムプラットフォームを活用して作られたトークンやブロックチェーンサービスは数えきれないほどあります。
最も利用されるネットワークではあるものの、あまりのユーザー数の多さから処理速度が滞って遅くなってしまったり、取引手数料(ガス代)が高騰したりするなど「スケーラビリティ問題」が挙がりました。
他の系統ネットワークの開発によりスケーラビリティ問題は以前よりも落ち着きました「イーサリアムキラー」と呼ばれるプラットフォーム型仮想通貨の開発が続々と出てきています。
2.polygon(ポリゴン)
イーサリアムプラットフォームのセカンドレイヤーとして開発された仮想通貨です。
2021年頃からNFTアートブームによって引き起こされた「スケーラビリティ問題」を解決するべく誕生しました。
- 手数料が殆どかからない
- 取引処理速度が早い
というイーサリアムの問題を見事にカバーしているプラットフォームと言えるでしょう。
3.BNB
世界最大の取引高を誇る海外取引所「Binance」が発行しているトークンが「BNB」です。
BNBチェーンというプラットフォーム上で構築されており、取引手数料の安さや処理速度の速さからユーザー数を伸ばしています。
そのため新しいブロックチェーンゲーム(BCG)もBNBチェーンを使われることが増えてきて、今後も成長が期待できるトークンです。
4.Solana(ソラナ)
最近だと「SETPN」の基盤となったネットワークとして話題に上がったのが「Solana(ソラナ)」です。
ビットコインやイーサリアムよりも処理速度が速く高性能だと言われており、様々な企業やブロックチェーンプロジェクトとの提携をしています。
イーサリアムキラーとしても注目されているのでこれからどう動いていくのか注目していきたい仮想通貨です。
5.EOS(イオス)
EOS(イオス)は対企業向けに作られたプラットフォームです。
独自通貨の「EOS」はブロックチェーンゲーム(BCG)やネットカジノの開発で用いられることが多い通貨です。
情報処理速度が特出して高く、トランザクション速度(tps)が7のイーサリアムに対し、EOS(イオス)は3,000以上と圧倒的に速いことがわかります。
6.NEM(ネム)
イーサリアムと似ているプラットフォームとして新しい経済圏の創出のために作られた「NEM(ネム)」も知っておきたいプラットフォーム型仮想通貨です。
「mijin」というNEM(ネム)が手掛けたプロジェクトは「誰でも簡単にブロックチェーンをネットワークに利用できる」汎用プラットフォームとして金融機関から個人の開発者まで、300社以上の導入実績をあげることが出来ました。
数年前にCoincheckから「ネム不正流出事件」で価格が下がってしまったものの、サービスの質には定評があるため今後の動向に期待です。
7.Ripple(リップル)
審査が厳しいとされる仮想通貨国内取引所にも多く上場している通貨の一つである「XRP(リップル)」は全て運営元のリップル社が管理しているため毎年市場に放出されています。
「ブリッジ通貨」と言われることも多く、例えば日本円を米ドルに換金する際にXRP(リップル)を経由して送金することで、直接送るよりも処理コスト・送金時間の短縮を図ることができます。
現に、国内取引所からのXRP(リップル)の送金は24時間365日送金可能にも関わらず送金手数料がかからないという流動性の高さからブリッジに利用するユーザーが増えてきている通貨です。
8.エンジンコイン(ENJ)
GameFiをやる上で知っておきたいプラットフォーム型仮想通貨が「エンジンコイン(ENJ)」です。
「Enjin Platform」と呼ばれるプラットフォームはブロックチェーンゲーム用に開発され、その中でこの通貨を利用するという経済圏を誕生させています。
すでに2,000万人以上のユーザーがEnjin Platformにいるため、「NFT関連銘柄」として注目されています。
9.トロン(TRX)
デジタルコンテンツを提供することに長けたプラットフォーム型仮想通貨がトロン(TRX)です。
- 動画コンテンツ
- ブロックチェーンゲーム
- ミュージック
トロンはこれらのようなエンターテイメント性の高いサービスに活用されることが多いとされています。
特に情報管理では高い評価を受けており、企業のサービスは企業に依存してしまいますがトロンプラットフォームでは
データの改ざんやプログラミングエラーなどで依存する心配がないと言われています。
10.ジャスミー(JMY)
Jasmy(ジャスミー)はIoTプラットフォームを提供したことで話題になりました。
ブロックチェーンとIoTを融合させることで、個人情報を分散管理することで管理コストを抑え、ブロックチェーンの安全を保てるため情報活用の効率化と安全性の向上に成功しました。
日本国内でもBITPointへの上場により高騰した通貨でもあります。
今回の記事のまとめ
いかがでしたか?
今回は有名なプラットフォーム型仮想通貨について一覧にまとめて紹介しました。
星の数ほどあると言われている仮想通貨は元となった通貨があることや、派生で誕生し価値が高騰した通貨やサービスが多いことがわかったのではないでしょうか?
今後もGameFi研究所では成長が期待できそうなプラットフォーム型仮想通貨について最新の情報を紹介していきます!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。