ピーツィーさん!NFTアートについて色々教えて欲しいです!
ふえちゃん編集長は今日も勉強熱心ですね。素晴らしいです。でもNFTは幅が広いので話をわけて説明していきましょう。今回は特になにを知りたいですか?
じゃあ今回はNFTアートの作りかたについて、全く知らない私でもわかりやすいようにお願いします!
わかりました。では今回は「NFTアートの作り方について」この記事を見れば一通り網羅できるような説明を分かりやすくしていきます。
目次
NFTとは?NFTの仕組みや基本情報を解説!
そもそもNFTアートって何ですか?調べたら色々出てきたんですけど全然分かりませんでした!
わかりました。ではまずは「そもそもNFTってなんなの?」というところから説明しますね。
よろしくお願いします!
NFTとは、Non-Fungible Tokenの略称をいい、直訳すれば「Non-Fungible=代替不可能な、代替性のない」「Token=象徴,証拠、標章、真正性(権威、権利、特権など)を示すもの」を意味します。
代替不可能とは?
代替不可能とは、簡単にいうと「変わりが効かないただ一つの存在」ということです。
例えば、NBA選手(アメリカのプロバスケット選手)のサイン入りバスケボールと普通のバスケボールはどちらもバスケボールであることは同じですが、価値が全く違います。
代替可能とは?
わかりやすいのが普段使用している現金などです。
例えば一万円札。これは一万円という価値を持ってますが、世の中に多く出回っています。
そして、誰が使っても同じ価値で取引が可能です。
こうした他のもので代用できるものを「代替可能」といいます。
これまでのデジタルデータは複製が簡単で無限に行えたためデータそのものに価値をつけることが難しい状況でした。
ところが近年ブロックチェーンの技術を使うことで、唯一無二の性質(代替不可能)をデジタルデータに付与することができました。
つまり、一つのデータでも資産として扱えるようになったということです。
ふえちゃん編集長。ノンファンジブルの部分はOKですか?
はい!バッチリです!次にトークンの意味も教えてください!
暗号資産の業界でのトークン(token)は、一般的にブロックチェーンの技術を利用し発行された暗号資産のことを、トークンと呼びます。
つまりNFTとは既存のブロックチェーン技術を利用して作られる代替不可能なデジタル資産であるということです。
NFTの3つの特徴!理解しておきたい基本知識
NFTの説明の次はNFTアートにおける主な特徴を説明しますね。
- 唯一無二の他にないという価値が証明される
- NFTアートはだれでも売買できる
- クリエーターにとって公平な報酬が支払われる
- 注意:NFTの著作権や商用利用権は手に入らない
特徴①:唯一無二の他にないという価値が証明される
NFTアートには先述の通りブロックチェーン技術が使われています。
たくさんの参加者に同一のデータを保持させてできる仕組みのこと。取引内容が誰にでもわかるようになっているので改ざんや停止が非常に困難な作りになっています。
NFTアートは一つ一つが持ち主や本物か否かを定める番号が付与されることで、価値が証明できるということです。
つまりデジタルであってもリアルなものと同じ価値であると証明できるんですね!
特徴②:NFTアートはだれでも売買できる
オンラインでの取引なので誰でも気軽に売買に参加できます。
さらに、画材などの道具にもこだわる必要もほとんどなくなり、イラスト制作ツールでNFTアートを作成→出品まで簡単にできるようになりました。
特徴③:クリエイターにとって公平な報酬が支払われる
NFTアートはクリエイターにとっても大きなメリットをもたらします。
例えば二次流通。
これまでは2次流通市場で転売されても、取引が見えないので一時流通以外のお金が支払われる仕組みはありませんでした。
それがブロックチェーンの技術を使用することで取引が明確になり、二次流通市場での取引があった場合も一定の報酬をクリエイターに還元する仕組みが構築できるようになりました。
この仕組みも、盛り上がりの大きな理由の一つでありそうですね。
NFTの3つの課題とデメリット
NFTにはさまざまな利点がありますが、 NFT のデメリットやリスクについて紹介します。
- 法的に未整備なところが多い
- 手数料が高い
- 価値が低下するリスクもある
①法的な整備が整っていないことです。最近盛んになったので、法的な整備がまだ整っていない部分が多いです。万が一、法的トラブルに発展した際の所有権などについて論争となるリスクがあります。
②手数料が高騰していることです。売買で利用される イーサリアム では、「ガス代」と呼ばれる取引手数料が発生します。NFTの需要が増えれば増えるほど、ガス代も上昇すると考えられるでしょう。
③価値が大きく下がる可能性もあることです。NFT アートは新興市場のため、価格変動が大きい点にも注意が必要でしょう。
NFTアートの作り方
お陰で色々わかってきました!ではいよいよ作り方ですね!何だか難しそうですけれどがんばります!
それは良かったです。実はNFTアートを作る方法はそう難しいことではないので作り方を覚えてどんどん作っていきましょう!
作り方はとっても簡単です。
NFTアートを結論から述べると「png/jpeg」などのデジタルデータを作るだけです。
- Photoshop(フォトショップ)
- Illustrator(イラストレーター)
といった上記の画像加工/作成ソフトは素人の方からプロの方まで使っています。
基本的な画像作成スキルは勉強する必要がありますが、作り慣れると「自分が思う作品」を作っていけます。
大切なのは、「どのようなモノをつくるか」というところですね。
作るポイントとして
- コレクション(コレクタブル)もの
- 作成者の経歴が変わっている
- 独自性がある
など、簡単ではありませんが自分なりに既に売れているモノを分析して作成してみるのもおすすめです。
NFTアートの販売方法
売り方も重要ですね!ぜひ分かりやすく教えて欲しいです。
そうですね!がんばります。では、制作した後でどうやって売るか説明していきます。段階で抑えると理解しやすいので、3STEPで説明していきますね。
NFTアートは、専用のマーケットプレイスで売ることができます。
この記事ではNFTマーケットプレイスでは最大手の「OpenSea(オープンシー)」を例に説明します。
- 仮想通貨ウォレットの作成【メタマスク推奨】
- OpenSeaでアカウントを作成
- 自分が作った作品をアップロード
①仮想通貨ウォレットの作成【メタマスク推奨】
NFTアートを使って売買を行うためには仮想通貨のウォレットが必要です。
ウォレットとは一言でいうとお財布のことです。
個人的には仮想通貨業界では定番のMetaMask(メタマスク)が使いやすいのでおすすめです。
今回作成方法は割愛しますが、NFTアートを売買するために絶対に必要な物=ウォレットと覚えておきましょう。
②OpenSeaでアカウントを作成
Openseaのアカウントを作る前に、まずこのマーケットプレイスについて軽く説明しますね。
Openseaとは2017年12月から運営している100万人以上の海外最大手のマーケットプレイスのことです。
Openseaの特徴
- 世界中の様々なクリエイターが出品している
- ネットワーク手数料が高い
- シンプルな操作で使いやすい
ここには世界中のクリエイターが出品しており、有名クリエイターも多く出品しています。
ネットワーク手数料が国内マーケットプレイスと比較して高いというデメリットはあります
ただ操作画面はとにかくシンプルで分かりやすいので初めて利用する方でも問題なく売買できます。
ということでOpenSea(https://opensea.io/)のアカウントを作りましょう。
トップページ右上の「ウォレットのマーク」を押して、「MetaMask」を選択するだけでOKです。
③自分が作った作品をアップロード
ウォレットと接続できたら、後は「png/jpeg」などの自分で作った画像ををOpenSeaにアップロードすれば完了です!
①OpenSea内に作品を保管するため場所「コレクション」を作る
OpenSeaのトップページ右上にある「My Collections 」のアイコンマーク→「Create a collection」をクリックしましょう。
ここでは「コレクション」という自分の作品を管理するための場所を作成します。
その中に自分の作品を入れていくイメージです。
コレクションのロゴ画像とコレクション名だけが必須項目なので特に難しいところはありません。自分の好きに画像と名前を決定しましょう。
②オリジナルデータをNFTアート化する
作業としてはコレクションの作成と殆ど一緒なので簡単です。
画面右上の「Create」を選択後、
- NFTアートにしたい画像のアップロード
- 作品名
上記2つの必須項目を入力します。
「Collection」の項目は、先程作成したコレクションを選択しましょう。
後は「Create」を押せばNFTアートが完成します。
NFTアート完成後、値段を設定して販売ができますが販売するにはガス代(手数料)かかるので注意です。
NFTアートはこれからどうなるのか考察
NFT業界ってなんだかとっても激アツな感じが伝わりました!これからどうなるのか、ピーツィーさんの考察が聞きたいです!
わかりました。ではNFT業界の今後の将来性について、私なりの考察を2つの点から説明しますね。
- NFTアート市場はこれからさらに拡大する
- NFTの活用方法もどんどん増えていく
NFTアート市場はこれからさらに拡大する
数字で見るとNFT業界の取引高は2020年時の第2四半期の1億ドルから、2021年の第1四半期は約20倍(20億ドル)まで拡大しています。
NFTアートのクリエイターを始め、NFTマーケットプレイスの利用者ユーザー数が増えれば作品はもちろん、NFT関連の通貨の将来性は高いと言えるでしょう。
さらにNFTアートを出品しているアーティストまだまだ少数もしくは始めたてのため、大きな動きはこれからとみています。
これから知名度のあるアーティストや企業が出品していけば市場もさらに大きくなるでしょう。
NFTの活用方法もどんどん増えていく
現在は絵や音楽などがメインですが、さまざまな企業やプロジェクトでNFTを使って新しいサービスを開発していっています。
これからもNFTの活用方法は増加していけば、NFTアート市場も拡大していくと予想できます。
データの唯一性を担保して改ざんできないという特徴は汎用性が高く、多くの活用方法があるでしょう。
- ゲーム内のレアアイテムやトレーディングカード
- 資格や証明書としての活用
- メタバース内でのバーチャルファッション
などなど、既に様々な分野でのNFTの活用事例があります。
これらNFTのメリットは多くの分野で注目されるでしょうし、つまりはNFTアート市場の拡大にもつながります。
NFTの可能性は無限大!ということですね!!
NFTを始める上で注意しておきたいこと
注意点としては「NFTの著作権や商用利用権は手に入らない」ことです。
この特徴は重要な注意点なので理解したいところです。
ます、先述の通りNFTアートはブロックチェーン技術によってデジタル上のアートそのものに価値が与えられる仕組みです。
しかしながら、データを購入しても著作権や商標利用権は手に入りません。
オリジナルであることの証明ではありますが、著作権や商標利用権はクリエイターのものです。
なお、追及権のような仕組みはこれから整備されていくのではないかと予想されています。
美術品の譲渡の過程でだんだんと価値が認められて価値が上昇する作品の実態をお手本にして、クリエイターに対し作品の譲渡対価の一部を受領する権利を認める現在のNFTの前身となるような権利です。フランスなどでは法整備されています。
日本ではまだ追及権が認められていません。
ブロックチェーン上で管理されるNFTアートではこの仕組みが可能となるのでこれからクリエイターに公平な報酬が支払われるように変化していくと予想されます。
まとめ
今回はNFTアートの作り方をメインに色々説明しました。ふえちゃん編集長、理解できましたか?
はい!お陰様でだいぶNFTについてわかったので早速自分のNFTを作ってみようと思います!
また色々教えてください!!
もちろんです。一緒にNFTはいろんな活用方法があるので今回だけでは正直伝えきれないところもありました。また説明しますので何でも聞いてくださいね。最後まで読んでくれてありがとうございました。