大手暗号資産取引所BinanceのChangpeng Zhao氏(以下、CZ氏)は22日、同社のCEOを退任したことを発表した。理由は、同社が米国のマネーロンダリング防止規定に違反した罪を認めており、CZ氏は責任を取る形での退任を決定したのだという。Binanceは今後、総額43億ドルの罰金を支払うことに同意するとしている。
Today, I stepped down as CEO of Binance. Admittedly, it was not easy to let go emotionally. But I know it is the right thing to do. I made mistakes, and I must take responsibility. This is best for our community, for Binance, and for myself.
Binance is no longer a baby. It is…
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) November 21, 2023
CZ氏は今回の退任について「これがコミュニティにとっても、バイナンスにとっても、そして私自身にとっても最善なのです。」とコメント。
今後については「この6年半(本当の意味での)休みが1日もなかったため、まずは一休みしたい。」「その後は、ブロックチェーン、Web3、DeFi、AI、バイオテクノロジーなどの分野のスタートアップの株主として、パッシブ投資をしようと考えている。DeFiに目を向ける時間がようやく増えそうで嬉しい。」とした。新たなCEOにはバイナンス・シンガポールのCEOであるリチャード・テン氏が迎えられるという。
CZ氏退任の影響は、暗号資産市場全体にまで及んでいる。特に、BinanceのネイティブトークンであるBNBは11.3%の大幅な下落を見せた。ビットコインも3.17%下落し、1BTC=36,329ドルに落ち込んでいる。